「変面」誕生の歴史
~変面の誕生~
変面は、中国の伝統芸能「川劇」の中で生まれました。
川劇の中で、ストーリーを表現するために、「お面を変える技術」が開発されました。
【ストーリー1】
この話は、中国の北斉時代にさかのぼります。北斉時代、勇敢で男らしさに勝る戦士、蘭陵王がいました。しかし、彼の顔は女性的であり、戦場で戦う際、対峙する敵に軽蔑されました。そこで、彼は、対峙の際に仮面をつけて素顔を隠しました。
これを演じる際、ただの仮面では面白さに欠ける、ということで、仮面の色が変わる、という演出技術が発明されました。
【ストーリー2】
『帰正楼』の主人公貝戎は、有名な盗賊で、いつも金持ちから金品を盗んで貧民に分け与えていました。 そんな彼はお面をつけていました。そのため、貝戎の顔を知る者はなく、捕まることもありませんでした。
川劇の中で、1830年代、当初の「帰正楼」には、貝戎の演者が数枚の硬い紙で作られたお面をかぶり、顔を変えていく演出を行いました。後に、顔の変化をより自然に見せる為に、丈夫な紙に数枚の違う顔を書き、顔に重ねて貼り、出演中,煙や扇子などで覆い隠して、顔を剥がして、パフォーマンスをしました。
そんなストーリを表現するために、お面を用いたパフォーマンスが誕生しました。
その後、時代が進むにつれ、変面の技術が進化し、役者が顔に手を当てた瞬間、お面が次々と変わる「現代の変面」が誕生しました。
現代変面の誕生
その後、変面は日々進化してきました。
初代変面王
1993年王道正さん(1939年重慶生まれ、中国劇団俳優)が現在の変面のベースとなる変面を開発しました。
当初は、衣装工房などはなく、王道正さんの奥様が衣装製作していたという秘話が残っています。
その後、王道正さんの変面の技術が認められ、
中国の「初代変面王」と呼ばれるようになりました。
新変面王
その後、王劉世虎さんが変面技術および衣装の改良を行い、
2004年に「新変面王」として認められるようになりました。
これを機に、変面師や変面衣装工場が増え始めた頃です。
秘伝技の発達
彭登怀さん(1946年四川生まれ、中国劇団俳優)が、面の枚数を増やしたり、四回回面の技などを開発しました。
今日
今日も日々衣装は変化をし続けております。
1年も経てば仕組みに少しずつ変化が出ています。
素材も日々耐久性があり、変面師が使い安い衣装です。
高機能プリンターを使用した高発色お面なども発展の産物です。
また、弊社はオリジナルお面に力を入れております。
お客様がお持ちのお写真やイラストを、高発色プリンターを用いて、
お面に印刷します。
こんなことができるのも日々の研究の賜物です。
さらに詳細な変面の歴史はこちらから。
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